にじのしずくってどんなところ？

生山 雅子

私は、長い間 精神科病院に勤めていましたが、心を病んだ人々の中には『心の壁(バリア)がある』・・と感じていました。 精神科を尋ねてくる方の多くは、 「地域の中で、安心して暮らせ(続け)るだろうか・・」 「(経済的なものだけでなく)豊かな生活が送れるだろうか…）」 「幸せになれる（自分らしい暮らしが送れるだろうか）・・」と 皆一様に、様々な不安をかかえていらっしゃったからです。 職員として、 「その壁が少しでも低くなっていけばもっと暮らしやすくなるのかな・・もっと生きやすくなるのかな・・」と考えていました。 病院を出た後も、ずっと「どうやったら、その壁は取り除けるのだろう・・」と模索していました。　 その答えは今もまだ探し続けていますが 『地域の方々と繋がりが持てる場所』『（何はともあれ)おいしいね。とほっこりと出来る場所』を創りたくて、令和元年11月1日『雨あがりの虹』を立ち上げました。ここ『雨あがりの虹』が 『自分の持つ力を生かし(活かし)、住み慣れた地域で、自分らしい暮らし方が出来る(見つけられる)ように場所』になれば・・・と願い続けています。